カタール航空とエティハド航空のビジネスクラスを徹底比較!(搭乗記・一部エミレーツ航空も)

カタール航空とエティハド航空、そしてエミレーツ航空の比較

近年、欧州方面へ安く行ける航空会社として、いわゆる中東御三家(エミレーツ航空、カタール航空、エティハド航空)が知られるようになってきました。
いずれも国策として航空事業に力を入れているのか、首都等にハブ空港を設置。乗継需要を喚起するため、世界各地へフライトを飛ばしているところです。

各社なりにそれぞれ戦略・戦術をもって事業に取り組んでいるのかと思いますが、日本~欧州路線(中東経由)に関しては、比較的似たようなキャンペーン・セールを実施しているようなイメージを持ってます。

例えば、これらのセールでバルセロナへ行こうとする場合。
乗継地の中東各都市には興味がなく、中東御三家をよく知らない日本人などはどの会社を利用すればよいのか迷ってしまうのではないでしょうか。
もしくは、どこも大差ないんじゃね?と思いがち。

今回はそのような方達のために、曲がりなりにも中東御三家すべての会社を利用したことがあるワタクシが各項目で比較し、オススメなどあれば紹介しようと思います。
エコノミーはさほど大差ないという印象につき、まずはビジネスクラスでの比較ということでご容赦を。
また、エミレーツはエコノミーしか乗ったことがないため比較の対象から外れてしまうことご容赦ください。

日本~中東各都市 ビジネスクラス搭乗記

各都市、片道だけですが搭乗記をUPしています。
興味のある方からご覧くださいませ。

【EY878便】アブダビ~成田(ビジネスクラス搭乗記など)

エティハド航空ビジネスクラス搭乗記(カイロ⇒アブダビ⇒成田 B787-9 EY878他)エティハド航空ビジネスクラス搭乗記(カイロ⇒アブダビ⇒成田 B787-9 EY878他)

比較結果(主なもの)

両搭乗記の結果を踏まえて表にしました。

空の部

項目カタールエティハド
機材B787-8B787-9
フルフラットシート
機内食
サービス
アメニティ・パジャマ未評価
機内エンターテイメント
発着時刻往◎復△往△復〇

機材

どちらも最新鋭の787を投入していて、甲乙つけがたいです。
あと、カタール航空の成田発着便はB777-200LRですが、ビジネスクラスに乗ったことがございません。

フルフラットシート

プライバシーはヘリンボーン型のカタール航空、足元の広さはスタッガードのエティハド航空と言った感じでしょうか。
なお、エティハド航空は後ろ向きの座席もあるのでご注意を。

機内食

舌が肥えてない私が言っても説得力がないのですが、どちらもおいしいです。
ただ、特別美味しいかと言われると、そうでもないかもしれません。
いずれにしても、両社でそこまで大きな差はないのかなと思います。

サービス

エティハド航空が決して良くないわけではないのですが、なんというか「言われたことしかやらない」感が強かったですね。
日本的なサービスを期待すると後悔すると思います。

アメニティ、パジャマ

カタール航空はGiorgio Armaniのアメニティ、エティハド航空からは貰ってません。
カタール航空では漏れなくパジャマが配られます。

機内エンターテイメント

カタール航空は、機内映画のセンスを疑う…感じでした。今はどうだかわかりません。

発着時刻

カタール航空は成田・羽田発とも仕事帰りに行ける良い(遅い)時間帯に出発する一方、エティハド航空はダイヤ改悪で成田発が夕方になってしまいます。
復路に関しては、カタール航空は羽田着だとドーハを朝7時くらいに出発。欧州各地から早朝に着く便がないと、ドーハ空港で一晩明かす必要がございます。
エティハド航空はアブダビ22時過ぎと、寝るにはちょうどよい時間帯。ただ、成田には昼過ぎに着くので、半日もったいないと思う方もいらっしゃるかも。

地上の部

ドバイもわかるところだけ入れてみました。

項目カタール
ドーハ
エティハド
アブダビ
エミレーツ
ドバイ
現地空港(全体評価)
乗継手続き未評価未評価
ビジネスクラス専用ラウンジ未評価
一時入国(宿泊なし)
一時入国(宿泊あり)

現地空港(全体評価)

空港規模の差と言って良いでしょう。
ドバイはやっぱりものすごいですよ。3空港では断トツです。というか、世界レベルですね。

確か現金100万ドルか高級車、または高級バイクが当たるのですが、くじ1本3万円くらいだったと記憶してます。
未だ日本人の当選者はいなく、私が買ったときもインド人にかっさらわれて行きました。

ドーハは制限エリア内は結構すごいのですが、それ以外は結構あっさり。
アブダビは、正直地方空港に毛が生えたようにしか見えませんでした。

乗継手続き

ドーハでしか経験したことがないのですが、ハブ空港としての役割を重視しようとしているのか乗客が多い割にはスムーズに流れるという印象です。

ビジネスクラス専用ラウンジ

ドーハのアルムルジャンビジネスラウンジは、世界最高級レベルではないでしょうか。
あれは、一度経験しておくとよいと思います。
アブダビのラウンジは空港同様こじんまりとしています。

一時入国(宿泊なし)

公共交通機関(ドバイメトロ)でアクセスできるドバイ一択と言っても良いでしょう。
しかも、いくつかある中心部の一つは空港のすぐそば。トランジット入国には最適な場所と言えましょう。

ドーハはトランジットツアーが出ているので、大人しくそれに参加すると良いでしょう。
ただ1日数回の開催のみで早いもの勝ち。参加したくてもできない場合があるそうです。
私は自力で入国し、タクシーやバス等で少しだけ回りましたが失敗でした。
バスの本数は少ないわタクシーはつかまらないわで、ストレスがたまったからです。
アブダビは、正直見どころが少ないです。タクシーでグランドモスクへ行って帰るくらいでしょうか。空港近くだったらフェラーリの遊園地が良いかもしれません。

一時入国(宿泊あり)

これが、宿泊を伴うとガラっと評価が変わります。
エティハド航空はビジネスクラス以上利用者を対象に5つ星ホテルを1泊~無料で提供するというサービスを行っているからです。
一方、ドーハも見どころが少ないため1泊でも持て余しそう。また、物価の高さも痛いと。
ドバイは、観光しようとするとむしろ数泊要すと思います。
3泊して何とか見たいものを一通りみれたかな~という感想でした。

まとめ

今後も思いつく都度、比較内容を追加していきます。
『中東御三家』と言ってもひとくくりにはできず、各社・各都市で全然違うことがおわかりになったかと思います。
また、一様に豪華絢爛に見えて、実はそうでもないということも。
特に、エティハド航空の意外なあっさりさについて書いたら、複数による同意の書き込みがございました。
やっぱり自分だけじゃなかったのだ…とホッ。

上の結果だけを見るとカタール航空推しになってしまいますが、エティハド航空のプレミアムストップオーバーがあまりにも強烈すぎて、自分の中では両社均衡となっています。
私の場合、途中降機しなければカタール、降機するならエティハドかカタールでちょっと迷うかなという感じです。
皆様の目的や軸足、マイレージ次第でどちらかを選べばよろしいかと思います。

あとは、エミレーツ航空の上級クラスを体験してからですね。
ここでは「中東御三家のサービスが実感できる」とコメントをいただきましたので、余裕が出来たらカイロ発券ででもトライしてみようかと思います。

本記事では画像をほとんど載せていなく、大変恐縮ですがリンク先でイメージなど確認してくださると助かります。

参考記事

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