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不労所得で旅したい!

元バックパッカーが、55ヶ国渡航した経験に基づくマイルの賢い使い方、お得な航空券、海外旅行のノウハウ等を書き連ねてます。(現在、ビジネスクラスで世界一周中(一時帰国中))

ANAスターアライアンス世界一周特典航空券「計画・予約・発券」指南【ゼロから解説】

ANAスターアライアンス世界一周特典航空券「計画・予約・発券」指南

ANAマイレージクラブではマイルを使った世界一周特典航空券の設定はあるものの、条件等に関しては以下が記載されているのみで、ぱっと見、意外とあっさりとしたルールに見えます。

ご利用条件│提携航空会社特典航空券│マイルを使う│ANAマイレージクラブ より抜粋

「世界一周の旅程のみ、全旅程の距離(区間基本マイレージの合計。地上交通区間は移動マイルとして計算に含めません。)に応じて必要マイル数を算出します。太平洋、大西洋を1回ずつ飛行機を利用して横断する必要があります。ルートは東回り、あるいは西回りのどちらかで逆回りはできません。出発地と最終帰着地の間で最大8回の途中降機が可能です。(ただし欧州での途中降機は3回まで、日本国内での途中降機は4回までです。)また、出発国に戻る最後の国際線搭乗は、最初の国際線搭乗から10日目以降になります。
※ANAウェブサイトではご予約になれません。ANAマイレージクラブ・サービスセンターにご連絡ください。

必要マイル数
f:id:poyatrip:20161217011303j:plain

(抜粋ここまで)


以下は、私が発券した時の経験をベースに、世界一周特典航空券発券まで一連の流れをゼロから解説したものです。一見あっさりとしたルールに見えて、色々な罠(注意事項や公式サイトには明記されていないルール等)があることも分かったので、そのあたりも含めています。


【もくじ】

ANA スターアライアンス世界一周特典航空券ルールを詳しく解説

公式サイトの文言についてそれぞれ解説します。ポイントに加え、必要に応じて有償での世界一周航空券ルールとも比較しています。

0-1 世界一周の旅程のみ、全旅程の距離に応じて必要マイル数を算出

ここでのポイントは、「全旅程の距離」本文カッコ内(地上交通区間は移動マイルとして計算に含めません)の記述。有償では地上交通区間(サーフェス区間という)であってもマイル数のカウント対象になるのですが、特典航空券に限ってはカウント対象外になります。
具体には、都市A~都市Bをスターアライアンス便でうまく繋げない場合に他アライアンスやLCC、また飛行機以外の交通機関を利用した場合、有償ではカウント対象になってしまうけど特典航空券ではカウント対象にならないということです。この文だけではありがたみがわからないかもしれませんが、計画時点で役に立つ場合があります。特典航空券の方が使い勝手が良い制度になっていると思ってください。

0-2 太平洋、大西洋を1回ずつ飛行機を利用して横断…

これは世界一周共通のルールで、有償でも特典でも同じです。
一般的な日本人にとって大西洋を渡るフライトはなじみがありません。大西洋便は先に調べておくことをオススメします。

0-3 ルートは東回り、あるいは西回りのどちらか…

これは世界一周共通のルールで、有償でも特典でも同じです。
西周りは時差ぼけの影響を受けにくいというメリット東回りは偏西風の影響で全体的にフライト時間が短く済むというメリットがあります。

0-4 出発地と最終帰着地の間で最大8回の途中降機が可能

『途中降機』とは24時間を超える滞在のことです。有償の場合は最小3回~最大15回とされているので、ルール上は大きく異なる部分です。
ここでのポイントは、特典航空券の場合は最小回数の制限がないこと
例えば、東京-ニューヨーク-フランクフルト-東京は有償ではできないけど、特典の場合は可能となる…ということです。ただ、これがメリットと言えるかどうかはわかりません(笑)。

0-5 欧州での途中降機は3回まで、日本国内での途中降機は4回まで

有償の場合は途中降機と乗り換え(24時間以内の滞在)についてここには書ききれないほど細かいルールがありますが、特典航空券の場合はこれだけ。乗り換え回数の制限に関する記述はありません。
ココでのポイントは、日本国内の途中降機が4回まで許されているということ。言い換えると、「世界一周特典航空券でANA国内線を利用した国内旅行を認める」ということです。使い方によっては、コレがスゴイメリットをもたらすルールになり得るのです。(この辺りは別記事にて)
ちなみに、有償の場合は「旅行を開始する出発国では、国内線および国際線の乗り換えは2回」というルールがあり、日本発にした場合は国内の途中降機が認められていません。

0-6 出発国に戻る最後の国際線搭乗は、最初の国際線搭乗から10日目以降

2回分の週末を含めた「土日月火水木金土日(サラリーマン的連続休暇)」ではダメよということです。10日以上の連続休暇を取れない場合は諦めるか、2回以上に分けて行うかの選択を迫られることになります。
なお、有償の場合、エコノミーであれば10日目以降→3日目以降に短縮されます。

0-7 ※ANAウェブサイトではご予約になれません。ANAマイレージクラブ・サービスセンターにご連絡ください。

有償の場合は「スターアライアンスBook&Fly」でオンライン予約可、対面だと「世界一周堂」さんなど旅行会社経由で予約できるのですが、特典航空券の場合はANAマイレージクラブ・サービスセンターへのTELしか手段がありません。
ここでのポイントは、TELする前に計画を作成しておく必要があるということ。先方はあくまでも予約・発券を所掌する部署で、計画までは面倒見てくれません。旅行会社も相談に乗ってくれないので、自分自身ですべての計画を立てなくてはならないのです。

ならどのように計画を立てればよいか、以下具体的な手順を追って説明します。

1 世界一周計画を立てる

1-1 出発地を決める

以下の候補からお好きな出発地を選びましょう。

  1. 日本国内で住居地近くの空港
  2. 日本国内で行きたいところ
  3. 海外で行きたいところ

普通は1なのですが、

  • 世界一周特典航空券に関して、出発地の縛りはない(ANA確認済)
  • 日本国内の途中降機は4回まで

という条件から、2と3の選択肢もあり得るということです。
日本発の場合、日本に戻るとそこで終わってしまいますが、海外発の場合はルール上日本で途中降機(ストップオーバー)可能なので、何度かにわけて世界一周をする場合は「海外発」とするのが現実的かもしれません。


【国内行きたいところ発の例】

那覇→羽田(1)→ロサンゼルス→ニューヨーク→フランクフルト→羽田(2)→千歳(3)→羽田(4)→那覇
羽田→那覇(1)→羽田(2)→ロサンゼルス→ニューヨーク→フランクフルト→羽田(3)→千歳(4)→羽田
カッコ内は国内途中降機数。

【海外発の例】

シンガポール→香港→日本(途中降機)→ロサンゼルス→ニューヨーク→フランクフルト→シンガポール

1-2 行きたいところを決める

これは、皆様が行きたいところを決めればよいのですが、「太平洋と大西洋を1回ずつ飛行機を利用して横断」というルールがあるため、最低でも大洋跨ぎのスターアライアンス便が就航している北米大陸1都市・欧州1都市を選択する必要があることに留意しましょう。

  • 日本⇔北米大陸(太平洋線)

北米大陸側のゲートウェイ
ニューヨーク、ワシントンD.C.、シカゴ、サンフランシスコ、ロサンゼルス、ヒューストン(ANA、ユナイテッド航空)
シアトル、サンノゼ、メキシコシティー(2016年2月より)(ANA)
デンバー(ユナイテッド航空)
バンクーバー(ANA、エアカナダ)
トロント、カルガリー(エアカナダ)

  • 北米大陸⇔欧州(大西洋線)

北米大陸側のゲートウェイ
トロント、モントリオールなど(エアカナダ)
シカゴ、ヒューストンなど(ユナイテッド航空)
欧州側のゲートウェイ
フランクフルト(ルフトハンザ航空)
イスタンブール(トルコ航空)
リスボン(TAPポルトガル航空)
コペンハーゲン(スカンジナビア航空)
ウィーン(オーストリア航空)
チューリッヒ(スイス国際航空)
ワルシャワ(LOTポーランド航空)

  • 北米・南米大陸⇔アフリカ(大西洋線)

アフリカ側のゲートウェイ
ヨハネスブルグ(南アフリカ航空)

1-3 一筆書きルートを作ってみる

スターアライアンスBook&Flyツールでやってみるのが一般的です。
Book and Fly - Star Alliance - Star Alliance

1-4 距離を確認する

Book&Flyツールで確認できます。
なお、日本から世界一周する場合は最低でも15,000マイル以上は必要なようです。

高緯度の都市を選んで一周した場合

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出発 到着 距離 想定航空会社
東京 カルガリー 4,955 エアカナダ
カルガリー ロンドン 4,368 エアカナダ
ロンドン コペンハーゲン 589 スカンジナビア航空
コペンハーゲン 東京 5,635 スカンジナビア航空
15,547

なので、消費マイル数を少なくしたい場合は「18,000マイル以内」を目指せばよろしいかと思います。

  • 18,000マイル以内に収まるルート例

何とかアジアの都市を組み込みたい

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出発 到着 距離
東京 トロント 6,435
トロント フランクフルト 3,953
フランクフルト 香港 5,697
香港 東京 1,808
17,893
(バンコクやシンガポール等、香港より緯度が低い都市だと厳しそうな感じです)

せっかくなので北米を楽しみたい

f:id:poyatrip:20161217163048j:plain:w350

出発 到着 距離
東京 ロサンゼルス 5,482
ロサンゼルス ニューヨーク 2,475
ニューヨーク フランクフルト 3,856
フランクフルト 東京 5,822
17,635
ロサンゼルスを経由すると意外と距離を取られるようです。

1-5 ここまでの留意事項

Book&Flyツールの結果とTELした後の結果が異なる場合があります。

  1. ツール上予約可能となっていても実際に確保できるとは限らない
  2. ツール上距離とマイル請求上の距離
  3. ツール上の「諸税等」と実際に請求される諸税等

有償と特典では座席枠が異なり、特典の方が枠が少ないです。
私自身はANA上級会員(プラチナ資格)の時に特典航空券を発券したのですが、平会員の有償より座席の確保が困難でした。
2はほとんど変わりません。フライト距離が25,000マイルを超えるか超えないか…以外ではあまり気にしなくても良いと思います
3は私の場合はだいぶ少なくなりましたが、ケースバイケース。

なので、Book&Flyツールはあくまでも参考と思ってください。

このあたりを頭に入れつつ、次のステップへまいりましょう。

2 世界一周特典航空券を予約する

計画が出来上がったら実際に予約手続きに入ります。
日付未定でも、適当な日付を用意しておきましょう。オープン発券が不可だからです。ただTEL時点で日付が確定するわけではありませんので、心配は無用です。
その前に、予約を入れられるかどうか。厳しい戦いが待っていると思うと、精神衛生上よろしいかと思います。

2-1 ANAマイレージサービスセンターにTEL

全国一律料金(ナビダイヤル)
0570029043
有料
東京 0367416683
札幌 0117266100
大阪 0676376673
福岡 0927315700
名古屋 0525861717
沖縄 0988674560

サービスメニュー/受付時間

  • 国際線特典予約 【2】を選択/24時間

プレミアムメンバーは専用番号に掛けてもよいし、上記番号でマイレージ番号+パスワードを入力すれば自動的に専用デスクへ繋がります。

1回のTELにつき30分以上はかかることを覚悟しましょう。

会社の昼休みにTELした私。待ち時間はほとんどなかったものの通話時間が30分以上、結果昼食抜きになってしまいました…

2-2 計画内容を伝える

しばらく待たされるかもしれませんが、オペレーターに繋がったら以下を伝えてください。

  • 搭乗日
  • 出発地
  • 目的地

私の場合は、一気に全部の予定を伝えた後にそれぞれの便名、空席状況を教えてもらいました。

2-3 必要に応じて予定フライトを調整

全フライトが予約OKの状況にならないと、発券まで進みません。ただし先に書いたように特典航空券枠は少ないので、まず希望通りに進まないと思ってください。
空席がない状況なら一旦切っても良いのですが、その前に前後の日程や経由便なども提案してもらうとよろしいかと思います。
一回のTELで決めたい場合は、予め代替案をいくつか用意しておきましょう。

2-4 全フライト予約OKで、一旦仮予約

晴れて全フライト予約OKになったとしても、その場で発券することはできません。航空会社側で空港税やサーチャージの計算をする必要があるため、一旦電話を切ります。

この時点で座席は確保されているので、「この間に席が埋まったらどうしよう!?」と心配する必要はございません。

2-5 諸費用等を確認

為替も考慮するためなのか計算結果の連絡には時間がかかるようで、私の場合は予約を入れてから約24時間後にTELがかかってきました

空港税やサーチャージ、そしてANAの発券手数料を含めた請求額が伝えられます。
私の時は、以下の通り「スターアライアンスBook&Fly」の見積額よりずいぶん少ない金額で請求されました。

運賃 諸税等 手数料
Book&Fly
見積時
705,500円 97,912円 4,200円 807,612円
Book&Fly
フライト確定時
705,500円 84,220円 2,100円 791,820円
特典航空券 145,000マイル 66,900円 2,160円 145,000マイル
+69,060円

2-6 ここまでの留意事項【重要】

請求額確認後から発券までに1日程度の猶予が与えられます。
「この予約は明日までお預かりできます」と言われました、私の場合。
そのまま発券するもよし、一旦切って考えるもよし。

いずれにしても特典航空券発券後のルールを確認しましょう。

  1. 発券後出発前のマイル払戻しは可能だが、払い戻されるマイルは3,000マイル分を手数料として差し引かれた後のものになる。なお、払戻し前に有効期限を迎えたマイルは払い戻されない。
  2. 出発後はマイル払戻し不可能
  3. 発券後はルート・航空会社の変更不可
  4. ルート・航空会社が同一の場合は日程変更は自由(無料)

以上は私自身が発券前にANAマイレージセンター(プラチナデスク)に確認した結果です。
公式ホームページには書かれてない内容も含まれていますので、ご自身が発券する際にも必ず確認するようにしてください。

一般的な特典航空券や有償世界一周チケットの発券ルールと概ね同じですが、「発券後はルート・航空会社の変更不可」は世界一周特典航空券独自のルールと言えます。
有償世界一周なら1回につきUS$125でルート・航空会社の変更が可能なのに、特典が故に一般的な特典航空券ルール(ルート・航空会社の変更不可)が適用されてしまいます。
よって、発券後は有償世界一周より融通が利かなくなることになります。注意しましょう。
私は、てっきり有償で変更可と思っていたので…

3 世界一周特典航空券を発券する

3-1 覚悟を決めたら発券する

留意事項等を確認の上、覚悟を決めた段階で発券手続きを行います。キャンセルしても3,000マイル捨てるだけなので、私の場合は即発券してもらいましたが…
空港税等を支払うクレジットカードの番号を伝えます。方法は以下の2つから選択とのことでした。

  1. 口頭でオペレーターに伝える
  2. 自動音声案内によるプッシュボタン入力

私は1にしました。

3-2 座席指定

発券時全ての便に座席が割り当てられるそうで、「通路側が良いか窓側が良いか」尋ねられます
ケースバイケースだと思いますが、どちらにするか決めておきましょう。
なお、座席の変更は発券後もオンラインで自由に行えます。

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航空会社によって座席指定できる場合と「通路・窓」のみ指定できる場合とケースバイケース。
便変更等はTELでしか行えないのですが、座席指定に限ってはオンラインで行えました。
基本スタンスが「長距離便は通路側・短距離便は窓側」の私は、eチケットが届いた後に早速変更しました。

3-3 発券後送られてくるeチケットを確認

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とうとう発券したんだ…と実感がわく瞬間です。
私の場合は発券後速やかに送られてきましたね。
マイルの引き落としも速攻でしたが。

ビジネスクラスの場合、予約クラスは『I』でした。

この後は、現地情報を調べつつ宿泊先を確保しつつ、出発日を待つだけです。
便の変更は自由ですが、変更日時点の為替・サーチャージが適用されます。
この辺りも横目に見つつ判断されると良いでしょう。

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