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不労所得でマイル旅 ~世界一周したら単身赴任に ~

元バックパッカーが、55ヶ国渡航した経験に基づくマイルの賢い貯め方使い方、お得な航空券、海外旅行のノウハウ等を書き連ねてます。現在、福岡で単身赴任中。

【ソラチカルートはいつ改悪されるのか】ANAにとっての陸マイラーとは忌み嫌うべき存在?陸マイラー活動はオワコン?


陸マイラー間での共通認識として、「ソラチカルートはいずれ改悪されるもの。」というのがあるようです。

  • どのような制度にせよ、同じ内容のまま未来永劫続くことはありえない
  • 何かあった時のために備え、頭の体操をしておく必要がある

点については、私も同様の認識を持っていたところ。

しかし、

  1. 誰が改悪するのか
  2. 改悪する原因は何か
  3. 改悪のメリットは

きっかけやその効果について、それがなぜなのかは私がアホなのか全く思いつきません。
そんな中、直近で見かけたのは『陸マイラーの急増でANAが(?)ソラチカルートを改悪』というもの。え?え?あ、ANAが???
もし改悪するとしたら、基本上流側だと思っていたのですが、全くの想定外の見解が出てしまい更に混乱。

うーん…

ココからはちょっと飛躍しますが、果たしてANAにとって陸マイラーとは、ソラチカルートを改悪してまで忌み嫌うべき存在であり、排除すべき存在なのでしょうか。

スターアライアンス世界一周ビジネスクラス特典航空券を発券、145,000マイル消費しておいて言うのもなんですが、今でも300,000マイル程度の残高がある我が家は、ANAにとって優良顧客であることは間違いないと自負していました。
それがもし忌み嫌われているとしたら、ショックで寝込んでしまうことでしょう。

ただ、実際優良顧客か?排除すべき存在なのか?ANAの中の人に問い合わせたとしても、慇懃に返されるだけで実際のところどうなのかはわかりません。

そこで、今回は「私を含むマイラー、特に陸マイラーはANAの優良顧客である」ということを改めて確認・証明していきたいと思います。



陸マイラーはANAへの送金マシーンである(想像)

あちこちで「ソラチカルート」の説明をしているので、ポイントフローに関する説明は不要と思います。
一方、陸マイラーが特典航空券を発券して利用した場合、一体だれのお金で燃油費や機材費等を負担しているのでしょうか?まさか、ANAが何の元手もなしにマイルを付与するとのでしょうか?
そのあたりの前提を理解しておかなければ始まらないので、このあたりを紐解く概念図を作成してみました。

f:id:poyatrip:20170303194723j:plain

ポイントは以下のとおり。

  1. 各社は何らかの対価を得た上でマイルを陸マイラーに付与
  2. 対価の源は広告主で、広告費等の名目でポイントサイトに支払い
  3. 広告費等の財源は、広告主が養分から巻き上げた利益又は広告主資本

よって、答えは「広告主または養分」。

陸マイラーは送金マシーンで、養分からANAへ現金を送るポンプのような役割を担ってます。いわば心臓(ちょっと違うか)。なぜ嫌われる必要があるのでしょう。

一方、企業間でどのような現金取引を行っているかは、中の人しかわかりません。
現金とポイントの関係がパラレルかどうかはわかりませんが、ソラチカの移行率が低くなると、その分ANAへ送られる現金も少なくなるような気がします。(あくまでも想像です)

ソラチカルートが改悪されるかどうかはこのあたりの取引事情が重要ポイントの一つとなるのですが、私を含めた外部の人間が何を話したとしても想像の域を超えず、何の説得力も持たないのです。小見出しに(想像)と付けたのはそれが理由で、私の書いていることもそうですが、人が書いたことを鵜呑みにしないことが大切です。

ANAにとっての陸マイラーとは(事実と考察)

ここでは、事実の話をします。
そのためには会計・簿記を前提に説明せざるを得ず、申し訳ありません。
マイレージ制度と会計制度の関係が重要なポイントと考えているため、どうしても避けられないのです。

以下の表は、付与したマイルがどのようなときにどのような会計処理をされるかを示したもの。二つ基準を並べているのは、IFRS(国際財務報告基準)の適用が日本企業にも求められていて、諸般の事情により現在「適用時期は未定」とされているものの、一時期は「強制適用」とされていたもの。
ANAもいずれは適用する(若しくは強制適用させられる)可能性は十分にあるということです。

会計処理(例) 日本基準 国際会計基準
マイル付与時点 付与の対象となる商品の販売額を売上に計上。(マイル相当分については、発行時に会計処理を行わない) マイル相当分については、将来使用が見込まれる部分について、売上から控除するとともに負債に計上
マイル使用時点 マイル使用に応じて費用に計上。 ポイント使用に応じて売上に計上。
期末時点(参考) 未使用残高について、将来使用が見込まれる部分を引当処理。 なし


なお、日本基準ではマイレージ含めたポイントに関する会計基準は存在せず、一般的な会計基準に則り会計処理されているという事情があるため実際にANAがこのような処理を行っているかどうかはわかりません。
しかし、上場会社として基準を適用させる必要がある以上、我々が注ぎ込んだキャッシュをベースに何らかの売上を計上していることは間違いありません

作成に際しては、こちらを参考にしました。というかパクリです。
http://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/dai2/siryou/20080702/02.pdf
(雨金祭りの時に、本当にポイントくれるんだろうかと調べていたときにブクマしていたもの)

上の表ではわかりづらいと思うので、具体的な数字・取引事例で説明しましょう。

f:id:poyatrip:20170304100120j:plain

陸マイラーは、会計基準によりANAの経営に一定の影響を与えている(事実)

これでも簿記の知識がないとわかりづらいかもしれませんが、ポイントは

  • 日本会計基準では、陸マイラーの存在そのものがANAの売上増に寄与

という事実。
2016年度3月期における売上高は、

  • ANA:1兆7,911億円JAL:1兆3,366億円

と公表されているところ。
JALが勝手に沈んでいった…というのが実情ですが、大なり小なり「ANAがJALを抜いた要因の一つは陸マイラーである」に異論はないでしょう。

ひょっとしたら、陸マイラーを増やすことがANAの経営戦略の一つになっているかもしれませんよ。
いずれにしても、規模はともかく陸マイラーがANAの経営に良い影響を与えていることがお分かりかと思います。

陸マイラーが急増した年度末、2017年3月期決算が楽しみですね!?

自分で優良顧客だと自負している理由はこの事実によるものなのです。
もちろん、財源を生み出している広告主の経営を悪化させる事態にまでなると案件自体が減ってしまうというリスクはあるのですが、それは別の話。
また、仮に陸マイラーの利用状況によりANAの経営を悪化させる事態となった場合は、自社判断で必要マイル数を増加させるか特典枠を縮小すれば良いだけの話。
上表でいうと「マイルを使用した場合の会計処理」を発生させないような制度改正をすればよく、口を開けていればお金が入ってくる状況なのにわざわざ蛇口を絞る(売上を減少させる)必要はないわけで、仮に私が経営者ならしたたかにそうするでしょう。

まとめ(本記事で伝えたかったこと)

今回の記事で特に言いたかったのは、

既存陸マイラー及び陸マイラーブロガーに対しては

  1. 皆様は現状ANAの優良顧客ですから、遠慮する必要はありません。引き続き陸マイラー活動にいそしみましょう!
  2. ブロガーの方も、遠慮する必要はありません。引き続き陸マイラー活動を啓蒙しましょう!
  3. 航空券を利用する時にはくれぐれも節度を持った行動をし、陸マイラーの評価を下げないように努めましょう!

ということ。どんどんANAの経営に貢献しましょう。ただし、くれぐれも無茶をしたり他の乗客等を不快にすることのないように。

【例1】ファーストクラスラウンジで高級食材を食い尽くす、シャワーの蛇口を開けっ放しにする、など流動費を増加させる行為。(半分冗談です)
【例2】ファーストクラスラウンジやファーストクラスシートでで写真を撮りまくる等目立つ行為。(周囲の雰囲気を損ねぬよう、あまり目立たないようにするのが良いと思います)
など

今から始めても良いものかと迷っている方に対しては

  1. まずは事実に基づき陸マイラー活動を始めようではありませんか!

まずはポイントサイトへの登録から!
日々の生活にhappyをプラスする|ハピタス

既存陸マイラーが礎を築き、ANAの経営基盤を安定させてくれてます。
巷に溢れる情報を鵜呑みにすることなく、まずは事実とそうでないものの情報整理をした上で始めるかどうかの判断されればよいのかなと思います。
でも、今のままでは、本記事で言う「養分」。(広告主から受けているサービスによりますが)
このまま養分のまま甘んじるのか?養分を利用するのか?それはあなた次第。
私が陸マイラーになった理由の一つは、「養分になりたくない」だったりします。

IFRS適用によって、陸マイラーは切り捨てられる運命なのか(余談)

IFRSに触れたのは、ANAが改悪するとしたらコレが原因になり得るかなあと考えていたからです。
先ほどの図で、同じ内容を国際会計基準に準拠した場合は以下のような会計処理になります。

f:id:poyatrip:20170304100129j:plain

なんと!マイレージを負債に計上する必要があるため売上規模が減少するのです。同じ取引なのに。
会計の話はあまりピンと来ないかもしれませんが、基準によりインパクト、ひいては企業イメージへの影響が大きいことはお分かりかと思います。
現行基準で売上規模がANA>JALで均衡している場合において、IFRSを適用するとANA<JALになってしまう可能性があるということ。

IFRS適用によりマイレージをそのまま売上計上できないとなると、陸マイラーの存在意義が今より薄れることは間違いないと言えましょう。ただ、それだけで切り捨てるかというと、会計基準だけでは判断できません。

仮に会計基準だけだったとしても、陸マイラーが付与されたマイルを使い切らない見込と判断している場合は、その残高(上表でいう3,000)はIFRSでも売上計上できるわけで、まだまだ利用価値があるということになります。

切り捨てるかどうかは、ぱっと思いつくだけでも

  1. 陸マイラーがどれだけマイルを使うか
  2. 陸マイラーがマイルを使った旅行でどれだけの利益または損失を計上させたか
  3. 陸マイラーの人間性(?)


など、様々な要素や実績・見通しを勘案する必要があります。
ただ、それこそANAには未知数。陸マイラーがこぞってマイルを使うようになるまで、判断には一定の時間を要するでしょう。
余談の余談ですが、私がANAマイルを使ったのは世界一周の一回きりでした。初めての特典交換が世界一周なんてなかなかないかも知れません(笑。
UAマイレージでANAを何度も利用していたからそういう感覚はなかったのですが、そう言えばと今判明。

あと、ANA以外が改悪しようとする場合がないとも言い切れず、何にせよ心の準備をしておくに越したことはないです。
この辺りは、別記事にて説明しております。お時間がありましたら合わせてご覧ください。

www.poyatrip.xyz