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不労所得で旅したい!

元バックパッカーが、55ヶ国渡航した経験に基づくマイルの賢い使い方、お得な航空券、海外旅行のノウハウ等を書き連ねてます。(現在、ビジネスクラスで世界一周中(一時帰国中))

赤道を自分の足で跨いでみた【人生・旅の目的】

赤道を自分の足でまたいでみた(1999年)

赤道直下の国から行先を選定

赤道直下の国は以下の通りで、赤道を自分の足でまたぐには以下いずれかの国へ行くしかありません。
【アジア】
インドネシア
【アフリカ】
ケニア、ウガンダ、コンゴ民主共和国、コンゴ、ガボン、ソマリア
【南米】
ブラジル、コロンビア、エクアドル

今「赤道 行き方」で検索して上位に出てくる情報はほとんどエクアドルでした。
てっきりケニアが有名なのかと思ってましたが、そういえばエクアドル(Ecuador)はスペイン語で「赤道」でしたね。

ただし、エクアドルしてもケニアにしても海外旅行初級者が行くにはハードルが高すぎます。
少なくとも当時の私には無理でした。ここは、やっぱり同じアジアのインドネシアで行くしかない。
たまたまシンガポールへのチケットを持っていたので、シンガポールから行きやすいスマトラ島にするべし!

今はもちろん1999年当時も、インドネシアの赤道に関する情報はほとんどありませんでした。

そこで地図をよく見たところ、ブキティンギという町が赤道の近くにあるらしいことが判明。
ここまで行けば何とかなるだろうと、ブキティンギへの行き方を調べた結果、以下のルートで少なくともブキティンギまでは何とかいけそうな感じだったので、年末年始休暇を使って決行!

赤道への道

ざっくりとこんな計画を立てました。果たして。

  1. シンガポール→バタム島(船)
  2. バタム島→スマトラ島のどっか港(船)
  3. スマトラ島のどっか港→ブキティンギ(バスかなんか)
  4. ブキティンギ→赤道が通っている場所(?)
シンガポール→バタム島

シンガポールからフェリーで1時間。頻繁に出ていて移動手段に関しては何の心配もありません。
一方、リゾートで知られるビンタン島と似て異なるようで、この島にはあまり良い噂は聞きません。

当時は、乗り継ぐだけだから問題ないだろうとタカを括ってました。
果たしてバタムの港に着いたら、そこは「昔のアジア」。混沌と喧騒で圧倒されてしまいました。
降りる人と乗る人が入りみだり、思うように身動きが取れません。
海外旅行初級者にはハードルが高く、ここで心が少し折れてしまいました。

バタム島→スマトラ島のどっか港

それでもスマトラ島へ行くと思われるフェリーのチケット売り場へ行ったのですが…
「今日はもうない」と。えっ???
「今日のフェリーは全部出航済だよ。スマトラ島への便は早朝しか出ない。」

現在朝10:00。いきなりとん挫ですか!?
こういうこともあろうかと日程には余裕を持っていたから今日でなくても良かったのだけど、この島に滞在、しかも一泊するなんて耐えられない!!頭を抱えてしまいました。

が、捨てる神あれば拾う神あり。
別のところから、
「10:15に出発するドゥマイ行きのフェリーがある。まだ間に合うかもしれないから急げ!」
との声が。
え??他にもフェリーがあるの??
チケット売り場が船会社別にあることを初めて知って、慌てて教えてもらったその窓口へ行って乗船券をゲット。
あと2席くらいしか残ってなかったとのことで、まさに首の皮1枚つながった感じ。
出航ギリギリに乗りこんだら、船内はビッシリ。混沌のアジアがそのまんま持ち込まれた感じです。

ドゥマイは、「どっか港」の一つでその名前と場所は調べてあったのですが、北の方にあるから不便とちゃんと調べていませんでした。
しかし、背に腹は代えられません。少なくともスマトラ島まで行ければ何とかなると思いまして。
結局、ドゥマイまでは6~7時間の船旅。
なんて書くと優雅に揺られて行ったように見えるけど、実態は結構キツかった…
ジェットフォイルのシートに固定された状態が6時間続いたわけです。
「満席の香港~マカオフェリーの真ん中席に6時間乗り続けた」という表現がわかりやすいでしょうか。

ドゥマイ→ブキティンギ

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ドゥマイに着いたときはもう夕方。
そのままブキティンギに行けるのか、ここで1泊しなくてはならないのか…
旅行代理店を見つけたので「ブキティンギへ行きたいのですが…」と尋ねると、
「20:30にVIPバスがあるよ」と言うので、確保。
これはラッキー。ん?そうだ。何時に着くんだろう…?
「明日の朝までには着くと思うよ」
370km程度の道のり。高速道路だったら4~5時間の距離だろうに、この島ではやはりそれだけかかってしまうのか。

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少し時間があったので、周辺を散歩。
バタム島と違って、ここはのどかな小さな港町という感じ。
殺伐した感じは全くなく、人々の顔つきまで違って見え……

夕涼みをしているおやじさんたちが気さくに声をかけてくれます。

「日本人か?*1
「どこへ行くんだ?」
「ジャランジャラン(Jalan Jalan)。」

図らずも、知っている唯一のインドネシア語を使う機会ができました。

旅行代理店に戻ってくると、VIPバスが停まっていました。

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確かにVIPだw

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BMW製らしいw

外装はともかく中はちゃんとVIP仕様になっていて、シートが150度くらいリクライニングできる革のVIPシートに換装されていました。


ブキティンギに到着したのは朝5時。
道中はシートと乗客が良かったのか、峠道・クネクネ道が続いていたにも関わらず辛くなかったです。
ただ乗り物酔いしやすい人にはきついと思われます。

なにより、運転手も他の乗客も異邦人の私にとてもよくしてくれたのが大きかった。
精神的にかなり落ち込んでいたときだったのですが、おかげでだいぶ癒されて立ち直るきっかけを与えてくれたイベントとなったのです。

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ブキティンギ→赤道

さて。ブキティンギまでやってきました。
ここからどうやって赤道まで行きましょう。
実は、ブキティンギは南半球にある町。
寝ている間に赤道を越えてしまっていたのですが、それは横に置いておくことにしまして。

仮眠した後に宿のフロントの兄ちゃんに相談したら、
「○○という町へ行くマイクロバスが赤道モニュメントの前を通るよ。」

それだ!!!!

一夜中バスに揺られた疲れも吹っ飛び(若かった…)、赤道へ行くバスに乗り込むことに。

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30分~1時間程度だったでしょうか。

赤道に到着!そして…

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キターーーーーーーー!!!!

しかし、興奮とは裏腹に、観光客らしき人は一人もいません。(バスを降りたのも私だけ)

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お土産のTシャツを売る兄ちゃんが一人いただけで、この写真はこの兄ちゃんに撮ってもらったもの。

結局、自宅から赤道まで約3日(2泊)を要し、うち乗り物に乗っている時間は26時間程度という結果に。
時間だけ見ると、アフリカや南米の赤道へ行くのと変わらない…というオチでございました。

今ならどうやって行くか

まあ、行けるところまでは空路を使って行くのでしょう。
当時から空路という手段はあったのですが、予約する術がありませんでした。
今はオンラインで予約できるでしょうし(未確認)、陸海路だけだとしても、もう少し楽に行けるのかもしれません。

あと、ドゥマイへはマレーシアのマラッカから渡るのが一般的です。(帰りはドゥマイからマラッカに渡った)

スマトラ島について(1999年当時)

当時、北スマトラ州最大の都市「メダン」は治安の悪い都市として知られていて、その印象からスマトラ入りするときは無茶苦茶緊張していました。
ドゥマイの港を降り立ったとき、緊張のあまり右手と右足が同時に前に出ていたかもしれません。そのくらい。

しかし、実際、ドゥマイもブキティンギも極めてのどかで、治安の悪さなど微塵も感じませんでした。
ちょうどラマダン(断食)の時期にあたっていたのですが、昼間さえ殺伐とした雰囲気もなく。

上で少しエピソードを紹介しましたが、何よりスマトラ島は「人」がよく、ここには書いていないいくつもの要素があって、「人柄が一番良い国は?」と聞かれるときは、いつも「インドネシアのスマトラ島」と即答しています。
他の質問「食べ物が一番おいしい国」「遺産が良かった国」等は一概に決められず悩んでしまうのですが。

その後ジャワ島(ジョグジャカルタ~バンドゥン~ジャカルタ)にも行きましたが、あそこではそこまで感じなかったかなw
でも、バンドゥンの博物館で話しかけてきた「いい人」が、スマトラ島からの修学旅行?で高校生を引率していた教師だと聞いて、「やっぱりスマトラ人は…」と思ったものです。

【参考】旅先の判断基準について

この旅行で、治安や危険度に関しては、メディアのイメージや外務省情報等「面」「国」「広域」ではなく、あくまでも「点」「地域」「都市」で判断すべきとわかって、それ以降旅先を決める時の判断基準になってます。

その後判断基準を満たしている限りにおいては、初めての国・都市へも臆することなく行けるようになりました。
緊張で右手右足が同時に動くこともありません。

なお、面と点の関係でいうと、「スマトラ島の人柄が良い」でも、メダンの人柄が良いかどうかはわかりません。
飲み会の話題なら良いのですが、本当に旅行する場合はそのあたりもちゃんと補足しなくてはならないでしょう。

【余談】悪魔のささやき

当ブログ等を参考に、2017年SFC修行等でクアラルンプールへ行く方もいらっしゃるかと思います。
何度も行かれる方は、そのうち1回はせっかくの機会なので赤道まで足を延ばしてはいかがでしょうか?

たった今調べたところ、エアアジアがクアラルンプールからブキティンギに最も近い(90km)都市パダンまで毎日2便飛ばしているようです。(所要時間1時間強)

便名 出発地 出発 到着
AK403 KL 7:50 8:00
AK405 KL 13:55 14:00
AK402 パダン 8:30 10:40
AK404 パダン 14:25 16:40

あ、書いたら私自身が行きたくなってきた…今こんなに楽になってるなんて。
パダン~ブキティンギは同じ州だからいくらでもバスがあるでしょう(未確認)

まずい、禁断症状が…

今はバンコクで年末年始を過ごしているのですが、家族と一緒でなければぶらりと出かけたかもw

*1:「中国人か?」と言われることがない時代でした。