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不労所得でマイル旅 ~世界一周したら単身赴任に ~

元バックパッカーが、55ヶ国渡航した経験に基づくマイルの賢い貯め方使い方、お得な航空券、海外旅行のノウハウ等を書き連ねてます。現在、福岡で単身赴任中。

中国の空港におけるトラブルの対処方法と心構えについて(航空会社に責任がない場合)


[最終更新日]2017年1月11日

とあるブログ記事をきっかけに、エアチャイナ(中国国際航空)の対応等が物議を醸しているのを知りました。

元記事はこちらのようで、リンク失礼いたします。
(2017年1月11日現在は見られなくなったのでリンクを削除しました)

ザッと流し読みした時の私の感想は、以下の通りでした。

「うーん…ご本人には気の毒としか言いようがない。でも、読者の方はどこを読んでエアチャイナの対応がヒドイと思ったのだろう?そもそも、マズかったのはあくまでも中国の国策(大気汚染の原因)だよね。」

何か読み落としているのか???
今一度じっくり読んでみても、なぜエアチャイナが非難されるのか全く分かりません。航空会社としてはごく当たり前の対応に見えます。

一体、エアチャイナの対応のドコが問題だったのでしょうか?逆に乗客はどう対応すべきだったのでしょうか?ひょっとしたら、何か誤解があるのかもしれません。以下検証していきたいと思います。

【もくじ】


と、その前に。

0.私自身も北京国際空港でひどい目にあった経験がある

2009年年末~2010年年始を某所(北京経由)で過ごしたあと、トランジット地の北京から東京へ帰るその日。
よりによってこの日に「過去最高の降雪」に見舞われ、一晩足止めを食ってしまったことがあります。初めての北京で、土地鑑は全くありませんでした。

北京・天津で大雪、降雪量過去最高を更新 | 中国通信社

もっとも、記録的な積雪と知ったのは帰国した後なのですが、いずれにしても自らの体験を踏まえて…のお話です。

当時の利用会社はJALだったのですが、今般のエアチャイナの対応に比べて良かった…ということは全くありませんでした。むしろ、全般的に対応が国営企業らしく官僚的だったのに加え、日本企業らしく判断が遅かったせいで迷惑を被り、印象は良くありませんでした。 まっ、潰れる前のことでしたけどね。

f:id:poyatrip:20161118004035j:plain
翌日の振替便に乗る直前に撮影。これ以前の写真が全く残ってなくて、その間精神的な余裕がなかったことがうかがえます。

1.エアチャイナの対応の是非を検証、評価

中国らしく、以下4段階で評価したいと思います。
・非常満意
・満意
・普通
・不満意

イミグレーション職員の仕事ぶりをボタンを押して評価するアレです。(あの機器の名前がわかりません)

ダイバート(目的地外着陸)地で(1)格安のホテルに押し込まれ、しかも(2)見ず知らずの人と相部屋にさせられた

甚だ勝手ながら、元記事の一部を抜粋しました。番号と下線は私がつけたものです。

(1)格安のホテル
中国では、外国人が宿泊できるホテルが限られています。
外国人を泊めるには公安の許可証?届出?が必要で、私の理解・経験では概ね★★★以上の星がつく程度に一定のレベル(日本のビジネスホテル程度)を保っているホテルにしか宿泊できません。

設備が貧弱で清潔さに欠ける『住宿』『招待所』の看板が掲げられているような安宿は、大抵外国人の宿泊が禁じられています。
バックパッカー時代は、「中国旅行は意外と費用が嵩む(ちゃんとしたホテルにしか泊まれないから)」という認識でした。

よって、評価は以下の通りです。
・★★★以上のホテルを提供されたとしたら「満意」
・★★レベルの安宿を提供されたとしたら「普通」
・宿の提供がなかったら「不満意」

これは航空会社に起因しないトラブルで、エアチャイナも被害者の一人。最終目的地まで届ける義務はあっても、ホテルを提供する義務はありません。
部屋の無償提供はあくまでもエアチャイナのサービスの一環。ホテルの提供が無かったからと言って、責めることはできません。不満意ではあっても。
初心者の方は、まずはこのあたりを基礎知識として持っておく必要があります。

(2)見ず知らずの人と相部屋
これは、まさにブロガー様がおっしゃる通りまさに中国クオリティですね。「ニイハオトイレ」等の事例から、プライバシーと言う概念が日本に比べて希薄なのでしょう。実は、以前に掲示板か4トラで同じような目にあった方の書き込みを読んだことがありますが、

考えるまでもなく「不満意」
(でも、中国人的には「普通」かもしれません)

更に悪いことに煙台空港は去年郊外(中心部から43kmも離れているそう)へ移転したばかりだそうで、周りには何もない荒野なのかもしれません。
普通は空港近くの(提携)ホテルに泊まるのでしょうが、そう言うのもなかったのかも。
知らない土地でその辺全く知らされずにいきなり1時間もバスに揺られたら、私も相当不愉快な気持ちになったでしょうし、冷静さを失っていたことでしょう。

なお、私が北京空港で足止めを食らった時はホテルの提供もなければ宿泊費の補助もありませんでした。(天候が理由だし、あればラッキーかな…程度に思っていましたので、この点は特段不満はありません)乗客のほとんどは、一晩を空港内で過ごしたそうです。私は空港近くのホテルを確保したので(モチ自腹)、あとから他の乗客からそう聞きました。

「乗継地以降のフライトのみをキャンセルし、乗継地から出発地のチケットを利用して帰国」が出来なかった

これ、ファーストクラスであってもノーマルチケットであっても無理です…JK。
気持ちはわからなくもないのですが、残念ながら、順番に使わなければならないという厳然たるルールがあります。
初心者の方は、このあたりも基礎知識として持っておく必要があります。
昔は、紙の航空券だと上から順にもぎらないとチケットが無効になっちゃう…というのを肌身で感じられたのですが、e-ticketだとそのあたりの意識が希薄になるかもしれません。

ココで取り得る選択肢は以下の3つ。
A.次に出発する便に振り替えてもらって最終目的地へ向かう
B.Aが無理なら、別の週末等で改めて修行することにして(適当な日付に予約変更して)、一旦帰国。
 ただし、北京~羽田の往復航空券を別途購入。
C.Bも無理なら、仕方ないので以降の便を全てキャンセル。
 ただし、北京~羽田の片道航空券を別途購入。
 または、往復航空券を買って復路を払戻しor放棄。

 
予約変更不可or可でも手数料発生のチケットなら、Aを無料で変更する等の融通は簡単に利かせられそうな気がします。
私もこのくらいなら何度かやってもらったことがありますし。
Bは完全な自己都合なので無料で…というのは厳しい気がしますが、頑張ればなんとかなるかもしれません。
交渉するとしたらこの辺りでしょうか。

Cは(A、Bの選択肢がありながら)自分の意思で権利を放棄する形になるので、運賃条件に基づき淡々と事務処理されるだけです。
キャンセル不可のチケットであれば、当然お金は戻ってきません。
(決して、「金返せ!」と交渉しないようにしましょう)

一方、エアチャイナビジネスクラスの運賃条件は以下の通りです。

・予約変更  無料で可
・キャンセル 可(ただし手数料が発生)

(予約クラスはRを想定)

無料で予約変更できる以上は、きかせられるような融通もないということ。担当者としても「これ以上何をしろと?」と思っていたのではないでしょうか。

よって、評価は「(議論の余地)なし」。

本件に関してはANAであってもJALであっても同じ対応となります。エアチャイナだから…ということではありません。
違うとしたら、断り方だけ。(中華系だと無下に、日系だと慇懃に)
ANAの方もそれは承知の上で対応したはずです。 それでも交渉したということは、何かルールをひっくり返せるようなウルトラC級の必殺技があるということでしょうか。

「乗継地以降のフライトのみをキャンセルし、乗継地から出発地のチケットを利用して帰国」できた事例があれば、ご教示くださいますようよろしくお願いいたします。
このような事例があれば、皆を勇気づけるでしょう。私もいざという時には交渉のネタにします(笑。

なお、私が北京空港で足止めを食らった時は乗継前と乗継後は別の航空会社だった(当然予約も別々)なので事情が異なるのですが…羽田までの航空券はキャセイのマイルで発券したJAL特典航空券でした。
よって、JALのカウンターに言ってもJALに国際電話しても便の振替を受け付けてくれず、「キャセイを通して手続してくれ」の一点張り。
航空会社の対応としてそれが正しいことは頭でわかっていても、緊急事態なのだから少しくらい融通をきかせてくれてもよいのにと思ったのも事実です。仕方ないので香港のアジアマイルデスクに国際電話しましたよ。(ちゃんと日本語オペレーターに繋がるので、言語の問題はありません) 振替による座席確保は早い者勝ちなのに、こうしている間に(私→キャセイ→JAL→キャセイ→私の伝言ゲームの間に)満席になったらどうしよう…とヤキモキしたもの。日系だってこんなものなのです。

2.乗客として、これらトラブルにどのように対応すべきか

ホテルの提供がなかった場合

中国の場合、自ら主張しないと何もしてくれないのは多々あること。
どっちかというと、このパターンを念頭に置いた方が良い気がします。
意を決して、お願いしましょう…
と言いたいところですが、このケースでは間違いなく中国人乗客がガンガン主張してきます。
シャイな日本人としては、交渉は彼らに任せる形にして、彼らの後ろにピッタリとついて様子を伺う「金魚のふん」作戦が有効です。国際線搭乗客であれば、英語を話せる中国人は誰かしらいます。

ホテルの提供があったが、望むものではなかった場合

(1)ホテルランクが低い場合
外国人が宿泊可能なホテルが提供されるはずなので、この点あまり心配しなくても良いはずですが… (あくまで、普段からホテルランクにこだわらない私の見解です)
他のホテルをあっせんしてもらってください。WIFIが繋がる環境であれば、予約サイトで望むホテルを見つけてください。国際電話を使えるようなら、日本の家族等へ国際電話してホテルを予約してもらってください。
当日でも予約可のホテルはたくさんありますし、私自身そうした経験もあります。

(2)相部屋にさせられた場合
私は、上に書いた通り体験談を読んでいたので、いざと言うときの心の準備はできてました。私の場合はこう対応すると決めてますので、ご参考まで。
「プライバシーを最重要視する私としては相部屋は絶対NG。もしこんな目にあったら、自腹で1部屋別に取るか近隣に別のホテルがあったらそこに泊まろう。」
(指定宿から空港へ送ってもらうので、自腹で泊まるにしても提供宿の近くである必要)

どちらにしても自腹を覚悟する必要があり、特に2はどうしても避けられない問題かも知れません。
1人でツイン(ダブル)を使わせてくれたという事例があったら、ぜひ教えていただきたいと思います。

どうしても自腹を切りたくない場合は、直行便を利用するしかありません。

3.反省等

以上の点から、検証した結果も「エアチャイナの対応で特に問題になるところはない」と変わりません。
ただそれとは別に一連の物議を眺めて思ったのは、「エアチャイナを薦める立場としては、初心者も想定した国際線航空券の基礎知識から心構え、リスク及びその対応方法まで懇切丁寧に伝えておく必要があった」ということ。
最近、「同じ修行僧でも、いわゆる"ドメ専"の方とは前提となる知識も考え方も行動原理も異なるようだ」と薄々感じるようになっていたのにも関わらず、上に書いたようなことは、「常識の範囲内で、改めて書くまでもないだろう」と言う認識のままだったのです。

本記事は、エアチャイナの弁護(?)もそうですが、上記の反省も踏まえて書いたもの。
引用先のブロガー様の行動が誤っていたとは思っていません。知らなかったら、私自身も同じような(最も合理的と判断される)行動を取っていただろうし、同じような気分になって同じような記事を書いたことでしょう。

願わくば、今後エアチャイナを利用して旅行/修行される方があらかじめ本記事等をお読みになり、心構えを持ったうえでお出かけにならんことを。

4.中国国際航空心構え六か条

そう言えば、心構えを書いていませんでした。

1 まずは欠航にならないよう祈れ!
2 (運航の場合も)定時運航はないと思え!
3 運良く定時運航だった場合は、発着のたびに神に感謝しよう!
4 運良すぎて早発早着だった場合は、一層気を引き締めろ!(運を使い果たして後から悪いことが起こるかもしれないから)
5 1日1回はトラブルに巻き込まれると思え!
6 1日1回は不快な思いをすることになると思え!

いずれも、何かあった時に心を乱さず、冷静に対応できるようにするための「おまじない」。
実際、なかなか冷静になれなかったりするのですが(苦笑。
エアチャイナに限らず中国系航空会社全般に通じるもので、5と6は中国旅行の心構えでもあります。
ただ、昔は本当に毎日何かしらアクシデントがあったものですが、最近はそういうのもなくなってきたような気がします。

とにかく、エアチャイナに乗るときはいちいち祈ったり感謝したり(時には怒ったり)忙しいのです。
国内線感覚で乗ることは絶対にありません。あ。LCCの時は祈ったり感謝したり(時には怒ったり)するか。

ANA国内線に乗るときは、いちいち祈ったりしないですよね。
先週石垣へ行った私も、何の心配もせず気軽に乗りましたから。
定時運航が当たり前だと思って…

そういうことか!

レガシーキャリアが未だに人気な理由が、少しわかったような気がします。


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